2021年中途入社(取材:2025年7月)
商品企画課 リーダー 佐々木 梨花
趣味:旅行、ジブリ鑑賞、お酒
座右の銘:何もしない事を恐れろ
“売る”を超えて、“住まいをつくる”営業へ
◆佐々木さんの経歴について教えてください。
2023年に中途でリプライスに入社しました。
入社前はグループ会社のカチタスで営業を担当し、仕入れから販売までを一貫して担っていました。
日々多くの物件を扱う中で、営業実績だけでなく「どうすれば商品として魅力を持たせられるか」という視点を持つようになったのは、大きな学びでした。
そこから営業の現場で培った経験から、「もっとリフォームに特化して商品そのものを突き詰めたい」という気持ちが強くなり、リプライスの商品企画課にチャレンジすることを決めました。
今は営業での経験を活かしつつ、商品企画課として「現場で売れる商品をどう作るか」を考える仕事に携わっています。
◆営業をやっていたときのやりがいは、どんなところにありましたか?
一番大きかったのは、「誰も住めない」と思われていた物件に、新しい暮らしを生み出せることでした。
カチタス時代は仕入れから販売までを一気通貫で担当していたので、最初に現地を見たときは「これはもう潰すしかないよね」と思われていたような家を、自分の判断で仕入れて、どう直せば住める家になるのかを考えてリフォームして、最終的にお客様にお渡しするまでの全てを経験することができました。
数ヶ月前までは誰も住めるなんて想像できなかった場所に、自分が関わることで新しい生活が始まる。その瞬間に立ち会えるのは、営業ならではのやりがいでした。
お客様から直接「こんなにきれいになるなんて思わなかった」「ここで新しい生活を始められるのが嬉しい」と感謝の声をいただいたときには、苦労が一気に報われるような気持ちになりました。
結果だけでなく、その裏にあるプロセスや工夫を含めて、自分の仕事が人の暮らしにつながっているんだと実感できたのは、大きな喜びでしたね。
営業と企画の架け橋として、“売れるリフォーム”を追求する
◆商品企画の道に進んだのは、どんなきっかけだったんですか?
正直にいうと、転職も考えていたんです。営業の仕事はやりがいもありましたが、改めて将来のことを考えた際に「自分はこの先、何をやりたいのかな」と改めて考えました。そこでずっと軸としてあったのが「社会課題に関わる企画提案をしたい」という思いでした。
そこで一度いろんな業界を見てみたりしたんですが、やっぱり営業の中で経験したリフォームという分野は、やっていても全然飽きないなってことに気づいたんですよね。
3年やっても「もっとスキルを磨ける」「もっと上を目指せる」と感じていて。ここでよりプロフェッショナルになりたいという気持ちが大きくなっていることに気づきました。
そんなときに上司に相談したところ「グループ会社のリプライスに商品企画の専門部署がある」と聞いて。「そんな部署があるんだ!」と驚きました。
実際に話を聞いてみると、自分がやりたいことを突き詰めていける環境そのものでした。
これは「挑戦したい」とすぐに思いましたね。結果的に転職はやめて、リプライスの商品企画課に進むことを選びました。
◆実際に商品企画の仕事に入って、やりがいを感じるのはどんなときですか?
「売れる物件を自分の手で生み出せる」ことが一番のやりがいです。
もちろん一人でやるわけではなくて、営業と一緒に話し合いながら「こういうリフォームにしたらどうだろう」と考えていくんですが、その過程がすごく楽しいんです。
営業からのアイデアをもらうこともあれば、こちらから提案することもある。そのやりとりを重ねて形にしていって、完成した物件が実際に売れる。そして営業から「このリフォーム、本当に良かったです!」と感想をもらえたときは、心から「やってよかったな」と思いますね。
商品企画の仕事は、直接お客様と接する機会は少ないですが、その代わりに営業のメンバーからのフィードバックをとても大事にしています。
営業が現地を見て「こんなに変わって驚いた」と感想をくれたり、お客様の声を営業経由で共有してもらったり。そうした声が次の企画のヒントになるんです。
また、リプライスの良さは「一人ひとりを対等に見てくれる」風土だと思います。
上下関係というよりは、1対1で意見を尊重してくれる人が多く、安心して自分の考えを伝えられる。だからこそ挑戦できるし、成長できる環境だと感じます。
だからこそ私自身も営業のメンバーに対しては、ただ私の意見を伝えるだけではなく、
営業としてどういう想いで買取をしたのか、どういう風に売っていきたいのか、きちんと声を聞いてそれを企画に反映することを大切にしています。
お客様に届く商品を生み出し、成長し続けるために
◆今までで特に印象に残っている物件はありますか?
一番印象に残っているのは、入社して間もない頃に担当した物件ですね。
その物件はかなり老朽化していて、最初に見たときは「本当に商品化できるのか?」と正直不安になるレベルでした。
構造的な問題も多く、予算や工期の見通しもなかなか立たない。通常であれば敬遠されてしまうような物件でした。
それでも「どうにか蘇らせたい」という思いで取り組みました。リフォーム内容の検討から工事の進行まで、営業やリフォーム業者の方とも何度も打ち合わせを重ねました。
結果的に工事は半年近くかかり、費用も大きくかかる大仕事になりました。
完成したとき、中も外も見違えるほど綺麗になっていて、「ここまで生まれ変わるんだ」と自分でも驚いたほどです。
ただ、その時点でもまだ心配は残っていました。「果たして本当に買ってくれるお客様がいるだろうか」と。
そんな中で購入を決めてくださったのは、男性のお客様でした。物件をお渡しする際に「ここまで綺麗にしてくれて、しかも売主がしっかり対応してくれるから安心だった。文句なんて一つもない」と言っていただいたとき、胸がいっぱいになりました。
難しい物件ほど不安も大きいですが、手を尽くせば必ず必要としてくれる人がいる。その経験は私にとって大きな自信になりましたし、「商品企画の仕事は価値を生み出す仕事なんだ」と改めて実感した出来事でした。
そこからは難しい仕事も、「どうしたらこの家に価値を生み出せるのか?」を考えてリフォームを行うようにしています。
◆今後はどう成長していきたいですか?
やはり一番大きな目標は、リフォームの分野でさらに専門性を高めて、「売れる商品づくり」を突き詰めていくことです。
企画として関わる以上、現地を見た瞬間に「この家に住みたい!」と思っていただけるような商品を生み出したい。それが私の軸であり、これからも変わらない目標です。
そのためには、単にデザインや間取りの工夫だけではなく、コストや市場ニーズのバランスを取る力も欠かせません。
今後はリフォームに関する幅広い知識や技術をもっと磨いて、営業のメンバーはもちろん、工務店の方とも対等に議論できるようになりたいと思っています。
自分の提案が実際の現場で活かされ、お客様に届く瞬間をもっと増やしていきたいです。
また、個人の成長だけではなく、部署全体としても「リフォームの企画ならリプライス」と言っていただけるような存在になりたいです。
そのためには、若手メンバーに知識をシェアしたり、一緒にアイデアを形にしたりすることも大切だと感じています。
商品企画課がより強いチームになることで、会社全体のお客様への提供価値もさらに高められると思っています。