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【市場戦略推進部/分析課】未経験からデータ分析の仕事へ。リプライスで「考えること」を仕事にできた理由。

  • 2024年中途入社(取材:2025年11月)
  • 市場戦略推進部 分析課 メンバー 中根 慎哉
  • 趣味:映画・音楽、良いモノを長く使うこと、旨いお酒と肴
  • 好きな言葉:心の中には、誰も奪えないものがある。(映画「ショーシャンクの空に」の名言)
“好き”を仕事にしたくて、踏み出したキャリアチェンジ

◆転職を考えたきっかけは何でしたか?
その中で、リプライスが“自分にフィットする”と感じたポイントを教えてください。

前職では大学職員として8年間、留学支援や大学院の入試企画など、学生と教員をつなぐ役割を担ってきました。学生の相談に乗りながら、悩みや希望に寄り添ってサポートする時間はとても好きで、やりがいも感じていました。一方で、業務の多くは既に決まっている運用や仕組みに沿って進めることが中心でした。

もともと私は、データを整理したり、仕組みを考えて組み立てたりすることが好きで、「もっと論理的に物事を考える仕事にも挑戦してみたい」という思いがありました。実際に、留学希望者を増やす方法を考えたり、国際交流イベントの集客をどう伸ばすか検討したり、大学院志望者を増やす施策を考えたり…そうした課題に対して仮説を立て、数字を見ながら原因や打ち手を探る時間にはワクワクする感覚がありました。ただ、職員という立場では分析に深く踏み込める機会は限られていたのも事実です。

ちょうどAIが話題になり始めた頃、自分のキャリアについて改めて考えるようになり、「今のうちに専門性を高めたり、新しいスキルを身につける選択肢も考えたい」という気持ちが大きくなりました。その流れで、自分の“好き”に正直に、データ分析の領域にしっかり踏み出してみたいと思うようになりました。

そんな時にリプライスの“データ分析職”の募集を見つけて応募しました。面接で出たワークが本当に面白く、「こういうことを仕事にできたらいいな」と素直に感じました。また、面接官の方が仕事をとても楽しそうに話していて、それを聞いたとき、
「ここなら、自分の興味と合うし、楽しく仕事ができそう」と直感できたことが入社の決め手になりました。

数字をもとに状況を読み解き、エリアを支える仕事

◆分析課として、具体的にどのような仕事をされているのでしょうか?
また、営業メンバーやブロック長とチームで戦略を実行するなかで、「この仕事っておもしろいな」と感じるのはどんなときですか?

現在は分析課で、主に2つのエリアを担当しています。業務の柱は大きく2つです。
①本査定(個別物件の価格・戦略の判断)
②エリア運営(市場戦略・エリア全体の舵取り)

まず、査定は業務全体の7〜8割ほどを占めていて、物件の適正価格を判断する仕事です。毎日、物件の情報や数字を確認しながら状況を整理していくのですが、こうした“データを見て、頭の中を整えながら判断していくプロセス”が自分にはすごく合っています。黙々と情報を積み上げていく時間が好きで、査定のプロセスは自然と集中できる仕事だと感じています。

もうひとつがエリア運営で、こちらはブロック長の運営を数字の面から支える役割です。具体的には、エリアで今何が起きているのかを数字から整理したり、「どこに課題がありそうか」「過去の数字から何が言えそうか」といったことを一緒に考えて、方針づくりにつなげていきます。現場を直接動かすというよりは、数字と実際の状況を紐づけて助言するコンサルのような立ち位置のほうが近いと思います。

もともと自分は、数字を定点で見るクセがあって、「何か糸口があるんじゃないか」「この変化って何だろう」と考えるのが習慣になっています。その視点が今の仕事でそのまま活きていて、数字を見ているときに“違和感”に気づけるのは、自分の特性として強みになっていると感じます。

仕事の中で一番面白いのは、その数字の変化から「これ課題かもしれない」と気づく瞬間です。そこから深掘りしていき、ブロック長と話しながらアクションが変わっていくところまでつながると、やっぱり手応えがあります。結果として数字に表れることももちろん嬉しいですが、自分はどちらかというと、その前段階の“課題に気づいて探っていくプロセス”が一番楽しいと感じるタイプなので、今の仕事は自分の好きなことがそのまま活きていると実感しています。

※ブロック長=複数のエリアをまとめる責任者

未経験からのスタートでも、研修とOJTで安心して学べる環境があった

◆入社当初、未経験からどうやってスキルを身につけていったのですか?

入社してすぐの1ヶ月間は研修期間で、まずは査定の基礎をしっかり教えてもらいました。完全未経験だったので最初は不安もありましたが、この研修で査定の流れを丁寧に学べたことが大きかったです。

本配属後も、上長であるユニットリーダーが毎回ダブルチェックをしてくれる体制があり、週1〜隔週くらいのペースで20〜30分の査定フィードバックをもらう時間がありました。わからないことがあればすぐに相談できる環境で、着実にスキルを身につけられたと思います。査定に関しては、研修とOJTでの指導がメインで、本当に「業務の中で育ててもらえた」という感覚があります。

一方、データ分析については、まだ会社として“型”が固まっているわけではないので、最初はかなり手探りでした。先輩がつくった資料を参考にしたり、分析課の全体ミーティングで紹介された分析手法やワークを見て学んだりしながら、見よう見まねで自分のやり方を少しずつ身につけていきました。

課題発見の手法が明確に定まっているわけではない分、去年はとにかくついていくことで精一杯でしたが、今年に入ってからは朝早く起きて勉強したり、本を読みながら補強したりと、少しずつ自分なりの積み重ねもできるようになってきました。

データ分析は各々が試行錯誤しながらやっている部分が多いので、完全未経験で入ると戸惑う場面もありますが、その分、学びながら形にしていく楽しさも感じています。

挑戦を後押ししてくれる“任せる文化”

◆リプライスの文化や制度の中で、「特に成長につながった」と思う取り組みはありますか?

リプライスに入って一番大きく感じているのは、“任せる文化”がしっかりあるところです。入社してまだ半年のタイミングで、データ分析に関するプロジェクトのリーダーを任せてもらえたのは、正直すごく驚きでした。「やってみたい」と言えば本当に挑戦させてもらえる空気があって、会社としてもいろんな人にリーダー経験を積んでほしいという方針があります。自分自身も入社時から「データ分析に興味がある」とずっと言っていたこともあり、「じゃあやってみる?」という形で声をかけてもらえました。

そのプロジェクトは3人チームで、分析課のマネージャーが相談役としてそばにいてくれる形だったので、初めてのリーダーでも安心して進められましたし、普段あまり関わらない別ユニットのメンバーと仕事する機会にもつながりました。任せてもらった経験は、自分の成長に確実に影響していると思います。

もうひとつ大きいのが、“フィードバック文化”です。自分から取りに行くことももちろん大事ですが、受け身でも必要な時にはちゃんとフィードバックがもらえる環境なので、挑戦に対して不安が少ないです。誰かが必ず見てくれていて、何かあれば声をかけてもらえるので、思い切って動ける感じがあります。

さらに、定期的に担当エリアが変わることで、地域ごとに違う動きや特徴を知れるのも、自分の視野が広がるきっかけになっています。同じ仕事でも場所が変わると見える数字や課題が変わるので、自然と経験の幅が広がる感覚があります。

課題を分解し、本質を見つける力の成長

◆リプライスに入って、どんな成長を実感していますか?

入社後に最も大きく変わったのは、“考えるプロセスそのもの”が進化したことです。
課題を目の前にしたとき、単に対応するのではなく、背景要因を多角的に分解し、根本のボトルネックを抽出する力が自然と身につきました。

これは、日々データと向き合い、数字の変化の理由を探り続ける中で培われたものです。前職では触れられなかった「原因を深掘りし、構造的に問題を捉える思考」が、仕事を通して確実に鍛えられたと感じています。特に、仕事量が多いときほどタスクを細分化し、“思考の時間を確保する”ことを意識的に行うようになり、その習慣のおかげで表面的な対応に追われるのではなく、本質的な市場戦略に向き合う時間をつくれるようになりました。

思考の時間を確保できるようになったことで、以前の「広く浅く、とにかくデータを網羅する」戦略から、「狭く深く」市場を捉えるアプローチへと進化できた実感があります。まずは“なぜこの数字なのか?”を深掘りして仮説を立て、必要なデータを取りにいく。そして定量データだけでなく、現場から得られる定性情報も合わせて因果を整理し、具体的なアクションに落とし込む。このプロセスが自分の中で確かな型として定着してきました。

扱うデータは多岐にわたりますが、よく見る指標としては、例えば「どれくらいの件数を査定依頼としていただけているか(机上)」「実際に物件を見に行くところまで進んでいるか(内覧)」「最終的に買取が決まった件数や割合(成約数・成約率)」などがあります。いわゆる“買取が進むまでの流れ”を段階ごとに数値で追うイメージです。分析はTableauで全体の傾向をつかみ、気になる点はSalesforceレポートで細かく深掘りするのが自分の定番のスタイルです。

直近では、北横浜エリアの新規開拓戦略を考える中で、青葉区だけ成約数が供給数に対して異常に高いことをデータから発見しました。にもかかわらず、自社はそのマーケットに十分に入り込めていないことも見えてきたため、この因果関係を戦略としてまとめ、仲介会社への接点強化やWEB掲載中物件の買取強化が効果的だと営業へ共有しました。その戦略をもとに営業がアクションしてくれた結果、実際に1件の買取につながり、自分が考えた戦略が現場の動きと成果につながった手ごたえを感じることができました。

こうした経験の積み重ねにより、数字の違和感から仮説を構築し、因果を切り分け、最終的な戦略へと落とし込む一連の思考プロセスを、自分自身の“型”として語れるようになりました。エリア全体を俯瞰し、中長期の戦略を自分の言葉で説明できるレベルまで思考が深まったことこそ、リプライスで得た最も大きな成長だと感じています。

※TableauとSalesforceは社内で使用している分析ツールです

分析の幅を広げ、全社的な戦略に関わっていく

◆今後どんなことに挑戦していきたいですか?

今後挑戦していきたいこととしては、まずデータ分析をもっと深く学びたいという思いがあります。現状の自分には、人を納得させてアクションにつなげるための知識やスキルがまだ足りていないと感じる瞬間があり、そこをきちんと鍛えたいという気持ちが強いです。また、リプライスに入社してから、分析手法など新しい知識を学ぶことそのものが面白いと感じられるようになったことも大きな変化です。

今はエリア単位でデータを見ることが多いのですが、将来的には全社的な分析にも携わっていきたいと考えています。より大きなデータを扱える環境で分析してみたいという純粋な興味もありますし、データ量が増えるほど見える景色も広がり、分析のしがいがあると感じています。そして何より、自分の影響力をもっと大きくしたいという気持ちも芽生えてきました。これは、リプライスの上昇志向で前向きな文化に触れ、自然と自分も挑戦したいと思えるようになったからだと思います。

リプライスには若いメンバーでも視座が高い人が多く、周囲の成長姿勢を見るだけで刺激を受けます。入社前に抱いていたイメージとのギャップもほとんどなく、「こんな環境で働きたい」と思っていた通りの会社だと感じています。その中で、自分も学び続けながら、将来は全社の方針づくりにも関わっていける存在を目指したいと考えています。

 

◆候補者へメッセージお願いします!

就職活動・転職活動の際には、悩むことがたくさんあると思います。生き方は人それぞれですし、絶対的な正解もありません。
抽象的ではありますが、条件面だけでなくどう生きたいのか、自分のポリシーを軸にすることが満足度の高い仕事選びのポイントだと思っています。
そして最終的に大事なことは、妥協で選ぶのではなく本当に良いと思って選ぶことだと思います。ぜひ、自分が納得できるまで行動し続けてもらえたらと思います!